読書感想文

 最近結構本を読んでたりする。大学入ってからはホンマに活字離れが激しくて、入学からつい最近まで漫画以外の本はほとんど読んでなかった(マリみては小説に含むべきでは無いですよね)。そんな中落水君に舞城王太郎の「煙か土か食い物」を借りてから、何か嘘みたいに自然に活字欲が戻って来た。ミステリーって滅多に読まなかったので新鮮だったってのもあるんだろうけど。でも普通に面白かったなあ。文章は凄く好みでした。
 その他借りてた奴の続編とか舞城王太郎を数冊自分で買って読んで、それ系の人が良く読んでるらしい乙一も読んだ。「GOTH」と「ZOO」。乙一って僕が小学生くらいの時にジャンプで賞取った人だよなーとちょっと懐かしくなった。面白かったです。ホラーっぽかった。今話題の西尾維新も読んだ。TAGRO氏が挿絵書いてる奴。なんかあんまり面白く無かった…と思って色々見てると氏の作品の中では微妙な部類らしい。
 んで次に何に行ったかというと、何故かスタンダール。親父が好きで良く話だけは聞いてたけど、何か本屋で物色中急に読みたくなって。とりあえず「赤と黒」を読んだらこれが滅茶苦茶面白かった。物凄く読みやすい。ラノベか。普通にこれオタク向けな内容じゃないの(←まずこういう定規を当てるところが僕のアレな所だ)とか思って何でこんなに読みやすいのかちょっと考えたけど、そか、「エマ」か。あれの影響でこれくらいの時代の話がイメージしやすくて、すんなり入って行けたんだ。気付いた瞬間脳内挿絵は森薫氏に。19世紀あたりを舞台にした他の小説(国は違うけど)とか読むと余計にエマの凄さってわかるなあ。空気感というのか読後感? 本当にそのまんまなんだな。他にも社交界とか上流階級の生活とか宗教とか恋愛観とかモテ男の条件とか、エマから受ける知識というほどじゃないけど、印象やイメージがほぼそのまま通用しました。一応フランス文学屈指といわれてる名作に。本当にあの時代の作品とか好きなんだろうなあ。
 今は「パルムの僧院」読んでます。やっぱりその前に読んでた作品群とはボリューム感が全然違うなー。半ば歴史書だもんな。しばらくはここらへんのフランス文学を読みあさってみよう。家にも沢山あるはず。
 って、そういえば僕は元々英文なんかじゃなくて仏文志望なのであった! 今思い出した。っていうかそれだともっと早く読んでるべきなんじゃないかと。


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