赤色エレジー

 けむろさんの日記を見てて、高校時代の友人で、ミリヲタだった奴を思いだした。高一にして結構本格的なミリタリーマニアでサバゲ常連、良く読む雑誌はコンバットマガジン、徒名は軍曹というミリヲタの王道をきっちり歩いていた。見かけは金に筋肉隆々の体育会系、そのくせエロゲコレクターという裏の顔も持っていた。そんな彼は実際の戦争についでどう思ってんだろうと思ってたけど、とある授業の割と自由な課題の作文かなんかで、結構痛烈な戦争批判をやらかしていてビックリした覚えがある。(内容はほとんど憶えてないけど、当時知らなかった「旧軍」って表記に驚いた覚えがあるので、たぶん太平洋戦争ネタだったのだろう) 五年も経てば充分思想は変わるし、戦争なんてのはそのたびに事情が違うので今この状況をどう思ってるかはわからないけど、その記憶のせいか「ミリヲタ戦争賛成」という図式は必ずしも成り立たない、という考え方が僕の中で出来てしまっている。戦争萌えはしてると思う(奴が武器の話をするときはとても楽しそうだ)が、それは、たぶん別なんだよな。言いづらいけど、映画研究部に入ってる奴が必ずしも映画好きではない……ってのと似てるだろうか。めっちゃ映画見てめっちゃ語るくせに、「俺は映画嫌いだよ」と簡単に言い捨てる奴もいる。
 話変わってあびゅうきょ氏批判についてはただむかついてしまっただけという線が濃かったり。思想を批判っていうより、その程度で絶望とか言うなよっていうか。未婚男性が増えてるて、実際の所結婚せず遊んでる人が増えてるってことじゃないんすかね。そう言う人居るし。別に男が結婚出来ないんじゃなくてしないだけでしょう。それなのに絶望絶望ってどこがですか? あ、そういう状況(女遊びばかりで結婚しない男達)を憂うのも氏の主張でしたっけ。ちょっとなるほどと思った。てかこの程度で腹立ててたりして、子供はこっちですか?
 えと、今更フォローも何もないですが、氏の作品は実は嫌いじゃないんですよ。ただ思想が理解出来ないだけで。前書きましたけど、風景とかの描写は普通に好きです。たぶん今後雑誌とかで見かけても普通に読むと思います。