学祭中

 今日から学祭です。昨日とかセッティングをやってました。みんながんばってます。今日はちょっとヤバイ目な感じだったぽいけど。
 そんな中、学祭の一環として行われていた学術祭にて、夏目房之介氏の講演を聴いてきました。まさか甲南にこんな人が来るとは思わなかった。かなりレアだと思うんですが。行ったら意外なほど人が入ってなかった。大教室半分くらい。それも年齢層が滅茶苦茶高い。学生で聴いてたのって1/5くらいぽかった。話の内容は、「マンガと人生」のタイトルどおり(ここと同じタイトルですな)自分の少年時代なども織り交ぜながら、戦後からのマンガの歴史について語るというもの。それほど専門的な話って感じでもなく、当時はこんなこんな漫画事情でした、から始まって子供だまし的少年誌から思春期向け少年漫画の確立、サンデーの栄華、マガジンの奇跡の復活の話などに進み、途中からだんだん当時の業界裏話的なものになっていって。とても面白かった。最後の質問も、前の方の女の子がやった「手塚治虫氏の二面性とおっしゃってましたが、具体的に教えてもらえませんか?」という質問に対する答えで大半終わってしまって僕もちょっと質問しようと思ってたもののできなかった。でも面白かったなあ。手塚氏が思いのほか面白い人物だったのがちょっとわかったのと、夏目氏は本当に手塚さんが好きだったんだなあというのが感じられてなんだか楽しい気分に。
 それほど気合が入った講演じゃないというのもあって、普通に面白かった。実は質問では、「まだまだ一般で漫画という媒体は一線引かれてるように思うのだけど、文学や映画だってそこから芸術まで発展したんだし漫画もそうはならんのか?」的なこと聴こうと思ってたんだけど、講演の中の最後の方で「外国ではマーケティング社会学的な面から漫画を研究する運動が盛ん」「でも日本のアカデミズムはほぼシカト」みたいな事言ってたので、まあそれで半分答えになってるかなと思った。日本映画が海外で評価されてこっちでも認められていったみたいに、漫画も同じ現象が起こるのかね? でもドラゴンボールエヴァンゲリオンがハリウッドで映画化されてもどうしても日本で学問的評価される気にならないんだが。てかあれか、映画や文学は西洋が本場で向こうで認められたら一人前、みたいなのがあったんだろうけど漫画は日本が本場だもんな。発祥は違うくても、文化としてここまで発達してるのは日本くらい(と今日の講演でも言っておった)だもんな。でもやっぱ漫画が文学や映画と同列になるのはまだまだ先になる気がする。どうなったらそうなるのか。別に漫画は芸術だ! なんて事言う気は無いけど、そうなれるならどういうきっかけがあればなれるのか。興味はあります。
 会場出てから気づいたけど、学生で来てたのって大半が女の子だ。もっとヲタヲタした男も来いよ! 僕くらいやんけ! いまどきのヲタは夏目房之介なんか興味無いんですか。そうですか。