"GO"


 いきなりポっと発売された印象のあるアルバム。正直アルバムとしてのバランスは悪く感じるけど、それ以上に単体でインパクトのある曲が多い。特に「Go!Go!Go!」はトモ史上に残る大名曲。 「ただ夜の街をボンヤリ チャリ2時4時」 これ出た当初、ホンマに2時や4時にこれ聴きながら自転車乗って歌いまくってたもんです。トモさんは後の"39"が出た時「『GO』を15年は引っ張るつもりでいた」って言ってたけど、それも納得。トモフスキー的気怠さとポップさが見事に融合した傑作。それだけに、失礼を承知で言うなら、「ひとりに戻るんだ」「幻想」「魔法」「世界は終わってなかった」あたりの五曲編成で手堅くまとめてくれてれば、初期のミニアルバム群にだって負けない名盤になってたろうなあとか思う。他の曲も悪くはないけど、どうにもそれらの曲と比べたら浮いて感じてしまうんだよなあ…ここ最近のでは珍しく、通し聴きをあまりしない作品。でも特定の曲に関しては本当に大ヒットだった。そういや、ケンは「Go!Go!Go!」を聴いて「REALMAN」だって言ってたなあ。言われてみれば、確かに。