SKETCH SHOW "LOOPHOLE"

　これは、ヤバイ。「tronika」からの曲が多いけど、受ける印象が大分違う。完全に北欧、牧歌的エレクトロニカを再現。なるほど、これが細野高橋か、と妙に納得。ここ最近僕が好んで聴いてた音楽群をこれ一枚で総括されちゃった気がする。流行ものを受け入れつつ、確実にワンランク上のものに仕上げてる。アルバムとして完璧。最初から最後までノンストップで余裕で聴ける。まず一曲目「Mars」がたまらん。そこから三曲目、名曲「Chronograph」までの流れに完全に感服。あとやっぱ録音状況が滅茶苦茶良いすな。ちゃんとしたサウンドシステムで聞きたい、って久しぶりに思った。
　Amazonとかではあまり良い評価もらってないなあ。1stのがまだピコピコしていて「テクノ」という感じだし、YMOフォロアーとしてはそのほうが受け入れやすいのかも。でも僕は断然こっち。好み、というか僕の中での流行と合致したというのもあるんだけど。いやそれ抜いてもホンマに、完成度高いと思う。高橋幸宏もそうだけど、特に細野晴臣って人は何枚か好きになるアルバムはあるもののリアルタイムで聴いてるのはSKETCH SHOWが初めてで。なんか皆が言う感覚が、これ聴いてやっとわかってきた気がする。

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