癒し

 1日土曜日、三田くんだりまでバスで赴いて山を歩き、畑を耕すという授業を受けてきた。特別課外授業、要するに遠足とか総合学習とかについて実体験する教職課程。山歩きなんざ田舎でしょっちゅうやってるので別に真新しいものはまく、畑も田舎の蜜柑畑は手伝ったことはあるものの実際やらされたのは退避をひっくり返すだけで、クソまみれになっただけでした。まあ見たこともないようなでかい幼虫(カブトムシかコガネムシかはわかりかねた。大きさからカブトなのか?)もいたりでそれなりに楽しかったけど。だらだらやって最後に講師の話を聞いてて、「biotopeなどを見て(←うちの班ではやらなかった)環境改善について色々思うことも合ったと思うが、そういう授業をやる際一つ気を付けてもらいたいのが、『癒し』という言葉を使わないこと」といっていて。「『癒し』とは本来病気の人間に対して使う言葉であって、生徒達は必ずしも病気じゃない。『安らぎ』は与えても、『癒し』ているわけじゃない」だって。なるほど。「癒し」って言葉は何かと引っかかる事が多いけど、本来病気の人間に使う言葉だからか。現代人はみんな病んでいるとか言い出すとまたややこしいが、確かに元々元気そうな奴が絵を見て音楽聴いて癒されるーってのはちょっと変な話だ。こういう事がぽっと聴けるから、教職は割と面白かったりする。英語教育だって、イベントとかやってるとAffective Filterを下げるだのNatural Approachだの、不意につながる要素があったりして、その瞬間は凄く楽しい。まあ教師にはならんけども。やっぱり、やってて損にはならんもいんだなあなあとかたまに思う。


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