ライブに行った

 ACIDMAN主催のCINEMAというイベント、心斎橋ミューズにて。僕の目当てはbloodthirsty butchers。開始直後いきなり映画が始まってびっくり。クレイアニメ? NEW ORDERが音楽やってた。普通に面白かったけど、何のイベントだったんかなあと不思議に思った。
 で、やっとライブ。一番手が韻シストというバンド、っていきなりヒップホップですか??? 良いのかこれは。ていうかヒップホップをまともにライブで聴くのは初めてだ。基本的にヒップホップって嫌いなわけじゃないんだけど、なんであんなに客を乗せようとするのか。乗るときゃこっちで乗るよ、乗れない曲やってんのはあんたらなんだから、無理矢理乗せようとすんなよ、とか思ってしまう。
 二番手ブッチャーズ。今書いてる、こんな時間になってもまだ左耳が耳鳴りっぱなしなぐらい。ライブは初めてだったけど、流石の轟音。音源ではわりかし綺麗目の音で聴かせたりもするけど、ライブはゴリゴリですなあ。とりあえず吉村さんの唄ってる顔が見れたのは良かった。凄く良い顔するなあ。特に一曲目の"Luckyman"の顔は最高だった。こんな顔して唄ってたのかあ。それからやはり、田淵ひさ子嬢。この人もまともに見るの初めてだったけど、見てて困った。格好いいというのとはちょっと違う。や、格好いいんだけど、どっかずれてるのな。ちっさい体で無表情にギター振り回すあの姿、似たようなの見たことがある。高校ん時音楽会で、無表情でペット吹いてたあの娘だ。滅多にしゃべらんでいつも無表情だが、一部の人間だけ笑顔を見せたり。そんな若き日の想い出がよみがえったりしてしまい、なんか直視出来なかった。なんせ、顔までそっくりと来てる。ちくしょう、可愛いなあ。それはさておき、音も田淵さんが入って面白くなってる。音源ではわかりづらかったけど、あっこまで轟音でやると田淵さんのジャズマスターの音が良い感じで浮いてて、丁度吉村、射守両氏の轟音の中透き通って聞こえてくる感覚。狙ってるやってるんだったら凄い。ナンバガでも思ってたけど、この人の音って派手だけど結構軽いのな。向井さんも重い方じゃないから、ナンバガは音としては賑やかだけど軽いって印象だったけど。そんな田淵さんがブッチャーズでやると、そこらへんのバランスがばっちりになるもんだなあと。全体的に新曲が多めな感じ。MCとか一つもない。曲が終わると「ありがとう」、たまに始める前に曲名言うだけ。格好良いなあ。終わってからも吉村さんは物凄い早さで去っていった。田淵さんだけ最後に客に軽く頭下げて帰っていった。ぺこって音が聞こえるみたいな会釈だった。
 三番手ACIDMAN。最近出た音源を以前試聴した限りでは、結構好きめかなとか思ってたけど。ブッチャーズの音に浸りきってたせいか、全然ピンと来なかった。更に会場の客の6、7割はACIDMANのファンで、さらに盛り上がり方が全然違った(ブッチャーズもファンは多かったようだが、静かに聴くファンがほとんどだった)ので、なんか一気に冷めてしまう。どの曲もどうにもクるものがなかったので、数曲で抜けてしまった。帰り階段降りてると、三階で普通にドラムの小松さんがスタッフや韻シストの人とだべっていてちょっとびっくりした。耳も痛くてなんか放心気味だった僕は普通に友達みたいな会釈して帰ってしまった。向こうも普通に会釈してくれた。後になって、しまった会話しときゃ良かった、と思い後悔。