消せはしないだろうこの歌を

 ソウル・フラワー・ユニオン@BIG CAT。当日までバナナホールのナポレとどちらに行くか悩みに悩んだ結果、ナポレは23日に行けそうだしSFUは10周年で内海さんが見れるのもそんな無いだろうし、ってことでSFUに決定。SFUはまともに聞き出したのが今年なので、今日が初ライブ。ギリギリまで寝ちゃってて、18:30から急いで地下鉄中津へ。心斎橋から走ってBIGCATに着いたらまだお客さんが全員入り切れてなかった。助かった。まだ開演してないぽい。当日券購入。300円しか違わないんやのう。ビール買って会場へ。出来るだけ前の方に陣取る。みんなTシャツ来てるなあ。SFUはやっぱりコアなファンが多いんだろうなあ。なんて思いながら開演。
 感想だけ言ってしまうと、これはマジで、やばかった。ここまでとは思ってなかった。見くびっていたわ。もう最初の二曲(「うたは自由をめざす!」「サヴァイバーズ・バンケット」)で元取ったと思った。一曲目からこんな飛び跳ねたライブ初めてかも。「荒れ地にて」とか「満月の夕」とか、マジ泣きしたし。ライブでここまでボロボロ涙出たのって、去年のHONZI以来なんですが。いやホンマ。中川、内海、伊丹の三人が並んで歌うともうなんというか、アナザーディメンション。神が降りたかと半ば本気で思った。ソウルフラワーといえば思想がかった歌詞だとか民謡を取り込んだ曲だとかがどうしてもイメージとして先に来るので難しく考えてしまうのだけど、そんなものはこのバンドに取っては、ほんのわずかな要素でしかないんだなあと思い知った。生で見て初めて思い知る中川敬のポテンシャル。スピーカーの音量はそれほど大きくなくて、別に音で体が震えてるんじゃないんだけど、妙な感情の揺さぶられ方がする。体とは違うところから、空気よりもっと別の見えない、透明感のあるものから震えが伝わって来る感じ。この人はホンマ凄い。
 僕は今年から聞き出しただけあってSFU歴は浅いのだけど、それでも一通り聞いてただけあってわかる古い曲があったのは嬉しかった。「ひぐらし」「さよならだけの路地裏」とか内海さんボーカルの曲も結構やってたなあ。この人が歌う本当に格好良いなあ。
 一曲一曲感想書いても良いけど、なんかそういうのじゃなくて感動だけが渦巻いてます。歌って踊って泣いて笑って、本当に楽しいライブでした。迷ったけど行っておいて良かった。三月も行こうっと。

 今年は、後は23日のナポレでライブ納めかな。しかしまあ、今年は本当にライブの当たり年だったなあ。1月のSea & Cakeから始まって、新生カーネーション、復活の岡村靖幸、bdにライダーズ、どれとってもほぼ全部が大満足のライブだった。来年も良い音楽が聴けますよう。