最近買った漫画。

 ちょっと前に買ったやつ。ポストカードとか別にいらんので通常版。賛否両論あるのはわかるけど、なんつかどう視点を持ってっても同人作品的な見方しか出来ないわけで。あの絵柄である以上。んで同人的な見方すりゃ面白いと思うのですよ。やはり星矢にはかなりの影響を受けた世代なので、あの技がもう一度見れる! ライトニング・プラズマ! エクスカリバー! ダイヤモンドダスト! それだけで嬉しくなるのであります。ああ20世紀ノスタルジア。ところでアマゾンでは「車田 正美 (著), 岡田 芽武 (イラスト)」になってるのに笑った。イラストて。小説かよ。原作と作画ですら無いんかい。

 上のと一緒に買った。買った時知り合いのコミック担当嬢に「これ、ぶっせんの人ですよねえ」と言われた。流石コミック担当、良く知ってんなあ。(星矢は流されました) 「ぶっせん」はあれで確かに傑作でしたが、今度のはがらりと変わって本気で名作の匂いがしています。何度も言われてることですが、「超能力モノ」と言えば陳腐なものの、そこに使われてる言葉やイメージがいちいち新鮮。三巻まで来て話はガンガン進んでるのにキャラが未だに顔見せ状態で、油断するとすぐついてけなくなります。文字多いし。今は知り合いに貸してるけど、気に入ってくれた模様。結構色んな人の反応見てみたい作品かも。

 今日買った。世界初の完全無料webコミック誌「コミックシード」ってのがありまして、今月からそこでの作品をまとめたシードコミックスが刊行。その一冊。コミックシード、大半は普通の可もなく不可もないヲタ向け漫画なんですがその中ひときわ気になったのがこの作品。最終話はコミックスでしか読めないようになってたので試しに買ってみたんですが。うーん。
 「妹モノ」が何かと流行ってるヲタ漫画界ですが、最近では更にもう一歩というか、実際兄妹での恋愛って(でなくとも、ロリータコンプレックス、ペドフィリア等)どうなの? みたいな作品が増えてるような、ってかまあいっちまえば「恋風」の影響なんでしょうが、萌えとかそういうレベルでなく本気でその線の話を追求してみるというか、話の内容が女の子の視点を重視した内容になってるとか、倫理的に問題があるってのもそもそも何故? 恋愛って自由じゃないのか? でも気持ち悪いという感情も沸くのは何故? とか、その手が増えてるように感じてまして。映画や文学じゃ別に珍しくないんでしょうが、漫画でこの方向に追求してく作品のは今まであった風潮なのかなあとか。今法律的に危なくなってる状況だからこそ、そうなってきたのかな。で、この作品もそういうのを結構掘り下げくるのかなと思ってたんですが、さあここからだというところでキャラ同士のなじり合いで終わっちゃったような印象。まあテーマは「家族」らしいんで、最初から読み違いしてたんかもしれませんが。ただラストがあまりに現実的というか、リアリティー云々でなく素でリアルな作りというか。現実にはこうなるしかなさ気な終わり方というか。そういうのも勿論アリですが、漫画として(フィクション)としてどうなのかな。リアルで終わるならノンフィクションとかわらんもんなあ。キャラが架空でもさ。僕がこの作品に注目してたんは、現実離れしてそうに見えるけど社会的に避けられてるだけで案外こういう現実にあるよな、みたいな設定をガーンと突きつけてきたからで、だからこそもうちっとじっくり出来なかったかなーみたいな印象。あれじゃ、どうしても最後駆け足で何が一番のテーマに置かれていたのかはぐらかされたまま終わっちゃったような感じ。掲載されてた場が特殊だったので一人一人の心理を描くのは難しかったってのもあろうけど。
 現実にある話をフィクションぽく語る事は結構簡単に出来る事でして、たとえばテキストサイトや日記サイトもそこらへん上手く引っかけるところが人気サイトだったりするわけですし。逆にフィクションにリアルを持ち込むのはそれも結構簡単な話でして、その「ありそう」感が面白さを生むわけですが。でも日記をただの日記(「今日は何何がありました、面白かったです。」ウチの日記みたいなん。)で書いてしまうとやはり取っつきにくい。逆に日記なのに物凄い熱い書き方(「その時彼女は○○××であったかもしれない、しかし僕には云々カンヌン」とか。小説ですか?みたいなん)されてもちょっと引く。フィクションも同じで、フィクション過ぎても引くし、リアルすぎても冷めてしまう。そこらへんさじ加減って難しいよなあ。って、なんかいつの間にか妹云々とは全然関係ない話に。まあいいか。


 それにしても、久々にヲタらしい事書いたな。(←満足げ)