思い出す事はなんだい?

 この気持ちは二度目です。でも、前よりももっと、悔しくて、悲しい。
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 もう五年くらい前になるのか、高校の卒業祝いに中学の知り合い四人と飲み、そのうち一人が一次会が終わったところで「彼女に呼ばれた」って帰って、残った彼女居ない三人が、僕の独断で二次会に行ったのが、当時まだ日替わりマスター制ではなく、「フィッシュマンズ・バー」と呼ばれていたSINGLESでした。僕はフィッシュマンズ関連の名前のついた、「ORANGE」や「LONG SEASON」と行ったカクテルに喜んでいたけど、残りの二人は意味がわからず適当な注文をしていたのでした。マルガリータを頼んでしまって当時のマスター、キムさんに「えぇ?!」って言われたり。(今ならわかるが、あそこではシェイカーを使うカクテルが滅多に出ない)
 その後僕は浪人生活の中SINGLESに入り浸ったものの、丁度一年経った2月、キムさんが閉店を宣言。一年後の5月から、山納さんのプロデュースにより、日替わりマスター制として生まれかわり"Common Bar SINGLES"は再始動しました。初めてSINGLESに行った時のメンバー、イマイケン(id:ken_imai)とナル、そして僕の三人は結局マスター登録して、今でもここに関わっています。僕とケンは、2001年8月から三年間、ミゾ×ケンとして毎月空ける事なくマスターとして入っていました。
 あの空間からは、キムさん時代の賑やかな想い出から、僕らの作ってきたミゾ×ケンのコミュニティ、そこから派生したLove Distortionを始めとするイベントなど、数々の関係、思いが生まれ、飛び交って行きました。言うなれば、僕の浪人から大学四年間にかける全ては、あの場所に集約されるといっても良いくらいです。そこを守るという事が出きない自分がこれほど悔しいなんて。ここ数日はあそこで飲んでも、どうにも沈んでしまう。でも、一日でも多くあそこに居たいとも思う。
 これだけ書くのに四時間くらい淀川を徘徊しました。大声で歌い、酔いに酔ってようやくこれだけ。ウチが淀川の麓で本当に良かった。もうちょっと僕にお金と力があればなあ。ORANGEを聴く。散々無理して手に入れたこの歌は。楽しかった時は終わって気付いてみたら寂しい人だった。今に分かるんだそんな時が幸せっていう怪物だって。そんな歌にうちひしがれながら、アルバム終わる頃には涙も引いていた。最後はひたすらGOGOを流して町を回って。もういいよ歩き出そうよ。山納さんがSINGLESを「移転」しようと思ったのはその思い一つに違いない。痛いほどわかる。でもまだまだ、気持ちの整理はつかない。




 9/26(日)、入ります。
 私的fishmans affair"Good Music Only"。

 この憂鬱な顔もきっと笑顔に変えようぜ。
 そんな感じで。