今日買ったCD

 Brownies"星とケモノ"(ASIN:B000083OD4)、棗"マラケシの花"(ASIN:B00008VCBE)、空気公団"こども"前者二つはほとんどジャケ買い。特に Browniesは柏原譲プロデュース、サポートに茂木欽一、HAKASE、HONZIとメンバーだけみるとまんまフィッシュマンズ。つい衝動買い。なもんだからあまり期待せずに聞いたのだけど、これが案外当たりでは? フィッシュマンズぽさなんて微塵もない。ストレートなポップス。「超新星の染み」でダブっぽいことしてるくらいか。それでいて譲さんのベースは健在で、ああもう本当にこの人のベースは好きだ。この人のベースはほんま、一番好きだわ。この野暮ったいベースが意外にも軽快な曲に合うというのは初期フィッシュマンズでわかってたことなのに、なぜか聞いて耳から鱗、みたいな感じ。この人はマニアックな曲ばっかり演奏してるイメージだけど、もっとメジャーな曲やっても映える気がしてきたなあ。しかし、HAKASEの演奏久しぶりに聞いたな。譲さん、HAKASE、欣ちゃんが参加してる「超新星の染み」はダブぽいってのもあって、イントロだけ聴いたらフィッシュマンズの空気感が確かにあるのだけど、曲調、何より市橋氏のフレッシュな声がフィッシュマンズの面影を完全に払拭してくれる。良い意味で別物だ。市橋さんのボーカルだけ聞いてると好きになってたかわからないけど、メンバーとのバランスがめちゃくちゃ良い。他のアルバム聞くのが怖いくらいに。うーん、こんな面白い音源出てたとはなあ。

 "こども"は久しぶりにちゃんと聞いた空気公団。予想通りきっちりよくて、前半地味ながらも「例え」くらいからの流れは素で泣きそうになった。じわじわ来る。じわじわ。たまに思うけど、山崎さんの声って坂本真綾にちょっとにてたりしませんか。や、最近の坂本真綾って聞いてないのでわからないんですが。純粋に歌は坂本真綾のが上手いと思うけど、生きてる感じというか、親近感を空気公団に持ってしまうのはやはりバンドだからこその空気なんだろうか。坂本真綾も菅野ようこも、どっちかってと堅いもんな。器用だし上手いし凄いのだけど、どっか人間離れして聞こえる、みたいなイメージが。それはそれで味だし、好きなんだけど。

 棗は名前に負けて……や、「音響フォーク」の方ですよ。はい。全然前知識なかったけど、なかなか。アジアンポストロック? 適当でスイマセン。なんかちょっとあざといなあと言う気はしたのだけど、それはたぶん僕の感覚が汚れてるだけで音楽として良いんじゃないかと思います。こういう音ってあまり聞かないんで新鮮だなあ。なんていうんかな、インドの曲とかに出てきそうなぴよーんて音。なんていう楽器なんやろ、そうそうシタールシタールシタールというと割と使い古された感じもするのだけど、なんでかな。もの凄い目立ってるよな、音響ぽい曲調に使うのが珍しいのか? つか浮いてるってだけなのか? どちらにしろ印象的ではあります。耳障りに聞こえるか、インパクトと取るかは人次第好み次第体調次第かな。

 わりかし三つとも正解だろうか。なんか今年に入って良い音源いっぱい出てるような。去年あまり聞かなかった反動だろうか。気持ちいいな。





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