再販制度
再販制度について憶え書きメモ。バイトの上司にマニュアルでもらったのに、見つからない。ので復習も兼ねて憶えてる範囲で書いてみる。
<メリット>
<デメリット>
<もし再販制がなかったら(現状の業界で、のこと)>
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- 価格競争になると、物量が物を言うため結局規模の小さい小売り店が圧倒的に不利となる。
- 消費者は当然安いものを買う。小売店側としては、売れる物の方が安売りはしやすい。ということは売れる物ばかり大量に仕入れ、ガンガン安く売りさばく事になり、売れない物は値段の高いまま仕入れも減り、更に売れなくなる。
- となると、どの店も品揃えが似たりよったりとなる。よっぽど品揃えに特色を見せない限り、マイナーな商品を扱う小売店はどんどん潰れていく。
- 著作側も、一般受けしない内容の商品が作れなくなる。冒険出来ないため、ぽっと出のベストセラーも出にくくなる。
- 小売店側として「売れるかわからない商品」に関しては「最低限の売上」が計算しづらくなるため、入荷の際物凄く悩む。大概の商品の入荷数は、かなりシビアな設定になってしまう。そして利益確保のため売り値をある程度上げざるをえなくなる。
- ってことはよっぽど「売れる事がわかっている」品で無い限り、商品の平均価格は現在より上がってしまう可能性も高い。
内容はほとんど引用。もっと色々あったような気もするけど大体こんな感じ。ただしこれは書店事情からの流用がほとんどなので、音楽業界としては違ってる点も多いやも。
……それにしても、こればっかりは、難しいんだよなあ。撤廃すりゃ良いってもんじゃないもんな。再販制度って「弱い著作者を守る」っていう面もあるんで、簡単に潰せとは言いづらい。
でもCCCD採用で事情は変わってきてると思う。中堅〜マイナーなミュージシャンってのは大体コアなファンや、ある程度冒険してでも音源を買う音楽マニアが購買層なわけだ。それがCCCDに対しては、中堅層に貢献してる熱心な音楽ファンに限って怒って不買運動を起こし、そう音楽に思い入れのない一般購買層は普通に売れるミュージシャンCCCDを気にせず買っていく。ってことは、中堅マイナー層を守るはずの再販制度が意味を成さない。売れなきゃ意味ないからな。逆に、再販制度外が認定されて中堅層のCCCDが安くたたき売られた方が、CCCDを気にしない一般層も知らないミュージシャンの音源とかに手を出すようになるかもな。
ま。今の業界、本気で何が良くて何が良くないか、どれが売れてどれが売れないかってのがわかんなくなってる面もあるので、再販制度撤廃も時間の問題かもしれない。音楽業界は期限付再販も結構認められてるし、出版業界に比べれば撤廃しやすいんだろうな。
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